「公務員目指そうか悩んでるけど、やめといたほうがいいのかな」
「消防士として働いているけど、もったいないかな」
本記事はこんな疑問を持つ人へ向けて書いています。
「消防士の仕事はきついからやめとけ」
そういう話を聞くことも多いのではないでしょうか?
今回は元消防士である私が実際に「やめとけ」と思う理由をご紹介していきます。
目次
消防士はやめとけと言われる理由
厳しすぎる上下関係
消防士の上下関係は想像しているよりも厳しい環境です。
特に新人は完全に奴隷・ゴミのように扱われたりするケースもあるので、年次が浅い人ほど精神的な強さが必要となります。
上の人が右と言えば、たとえ間違っていても右を向くのが消防の体質なのです。
また、上司同士の派閥も存在します。
片方の派閥と関わると、もう片方からは散々に言われてしまい、正解のない人間関係の構築が必要となっていきます。
そんな、学生の体育会系のノリの延長線上にあるのが消防の上下関係となります。
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24時間勤務が辛すぎる
消防士の勤務体制は基本的に24時間勤務となります。
AM8:30~AM8:30の勤務となり、交代制で行われます。
私が働いていた消防署では、夜中の11時から朝の6時までは仮眠時間とされていましたが、夜中に出動がある可能性もあります。
なにより、新人は夜中に仮眠をとることが難しい環境だったため、心身ともに疲弊してしまいます。
残業もあったりするので、30時間ぶっ通しで寝れないなんてことも多々ありました。
思っているような尊敬できる人ばかりではない
消防士になるきっかけとして、「カッコいい」という憧れがあるかと思います。
しかし、そんな憧れの世界に入っては見たものの、消防署にいざ配属されてみると、人間として尊敬できる人がいないという場合があります。
私の場合は、むしろこんな人間にはなりたくないという上司ばかりでした。
部下には威張り散らかして、自分は勤務中にも関わらずスマホゲームをしていたり、楽をするという上司もいました。
体質が古すぎる
消防は公務員であると同時に超体育会系の独特の古い体質が浸透しています。
- 上司の言うことは絶対である
- 睡眠時間を削ってでも訓練をすることが美徳
- 勤務後の飲み会は強制参加
など、古くからの風習が根強く残っています。
どう考えても効率が悪かったり、職員のメンタルや体力を削っていく風習は変わっていく気配はなく、完全に異世界にいるような感覚となります。
このような古い体質の中で生活していると、「世間知らず」「筋肉バカ」などの悪口と言われてしまう原因となってしまします。
消防士をやめといたほうがいい人の特徴
消防士として働いていくにあたって、向いていない人の特徴があります。
以下の項目に当てはまる場合は、冷静に消防士として働いて大丈夫なのか考えてみた方がいいでしょう。
消防の世界に憧れを持ちすぎている人
消防士のイメージとして、
- 正義のヒーロー
- みんなカッコよくて尊敬できる
- やりがいに満ち溢れている
などのイメージを持っている場合は非常に危険です。
私も当初はそういうイメージを持ちすぎていて、消防士に対しての憧れが強かったうちの一人です。
しかし、いざ消防士の世界に入ってみると、むしろ真逆な印象を受けました。
尊敬できる人どころか、こういう人間にはなりたくないという上司ばかりでした。
ただ、外面はいいので外部の人や市民の人に対しては優しい印象もありました。
まさに理想と現実のギャップというものに完全に失望してしまわぬよう、消防士に対しての過度な憧れを抱くことはオススメしません。
イエスマンになることに抵抗がある人
消防士として働いていくためには、イエスマンになることが求められます。
普通の民間企業では、自分で考えてアイディアなどを出し合うことによって評価されますが、消防では真逆なのです。
自分の意見を押し殺して上司の指示に従順に行動できる人でないと、段々ストレスが溜まっていく原因となり、仕事に対してのモチベーションも下がってしまうため、イエスマンになることに抵抗を感じない人でないと厳しいでしょう。
怒られると精神的ダメージを感じやすい人
消防士として働いていると、怒られることは日常茶飯事となります。
しかも、理不尽に怒ってくる人も多く、そういった部分に自信がないという人には消防士になることをあまりお勧めしません。
そもそも怒られることに対してダメージを感じにくい人の方が圧倒的に少ないので、消防士を続けていける人はかなりの鬼メンタルを持ち合わせているという事になりますね。
体育会系の雰囲気が苦手な人
消防士の世界では完全に体育会系の雰囲気の中で生活することになります。
若い人は偉い人にこき使われて、なるべく偉い人が楽になるように動いていかなければなりません。
そんな環境についていく自信がない場合は、向いていない可能性が高いです。
既に現役で働いている人はどうすればいいか⇒限界を感じているなら辞めるべき
既に消防士として働いているが、精神的に限界だったり、本当にこのまま働いていてもいいのか悩んでいる人は、辞めることを選択肢として持つべきです。
正直一度消防士になってしまうと辞めるという選択肢が出てきにくいです。
それは、消防士になるために必死に勉強して合格し、消防学校での生活にも耐え抜き現場で活躍していくと一度腹をくくった自分を裏切ることになってしまうからです。
しかし、大切なのは過去の努力より未来の自分です。
限界を感じているのであれば、転職活動から始めてみるといいかもしれません。
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