「消防士って実際にきついのかな」
「消防士として働いてるけど、きついと感じてる人は僕だけなのかな」
「消防学校って厳しくてきついのかな」
本記事は、消防士はきついのかという疑問について、実体験をもとに解説していきます。
消防士として働くにあたって、多くの人が心配することが
「消防士ってきつい?」
という疑問です。
今回は元消防士である私が消防士のきついと感じる瞬間をリアルに解説していきたいと思います。
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目次
消防士はきつい?
結論を言いますと、消防士として働くのは「きつい」です。
それは精神的、体力的両方のきつさがあります。
結果的に消防士として長く働いていくためには、多くのストレスに耐える能力が必要となります。
それでは消防学校と消防署に配属された後に分けてそれぞれ解説していきます。
消防学校できつい事
公務員試験に合格したのちに、約半年間は全寮制の消防学校で生活をします。
そこでは訓練はもちろんの事、座学や礼式など多くの事を叩き込む必要があります。
そんな生活の中できついと感じる部分はどこなのか、見ていきましょう。
体力的きつさ
まず、何といっても訓練が圧倒的に体力的にきついです。
真夏でも約10キロの防火服を着て、20キロのボンベを背負って走り回ったり、消火活動や救助訓練をひたすら行います。
なかには訓練中熱中症になってダウンしてしまう同期もいました。
また、卒業時に懸垂や1500m走など一定の基準をクリアしていないと卒業できず、みんなで必死にトレーニングもしていました。
精神的きつさ
消防学校は全寮制となっており、厳しいルールの下で生活をすることになります。
服装は完璧に着こなしていないと教官に怒鳴られ、訓練中も常に教官に怒鳴られ、完全に縛られた生活に精神的きつさを感じます。
しかし、段々教官の厳しさが愛情だと気づいてくると、教官に対しての尊敬の心が芽生えてきます。
人の命を救う人材になるために、あえて厳しくしていると理解すれば、精神的きつさは乗り越えていけますね。
消防署できつい事
体力的きつさ
消防署の勤務は交代制で行っています。
24時間勤務し、非番、休み、そしてまた24時間勤務という流れが基本となります。
夜中に出動があったりするとほとんど寝ることもできず、勤務終了時には倒れそうなほどの疲労感があります。
このような生活リズムが体に合わないと、体力的にきついと感じてしまします。
精神的きつさ
消防署ではたくさんの精神的きつさを体感するのが現実となります。
まず、新人はほぼ奴隷のように扱われ、故意的に精神的ダメージを受けさせるような発言もされます。
日々愛のない罵倒や、理不尽な指導に精神を病んでしまうケースは多いです。
しかし、全ての消防署がそういった環境とも言えず、運が良ければ尊敬できる上司や先輩にも恵まれます。
ただ、運が悪いとこういった上司に精神を追い込まれてしまうので、注意しましょう。
消防士を目指している人はどうするべきか
きついことを想定できるなら目指すべき
これから消防士を目指すという事は、それなりに覚悟が出来ている人かと思われます。
消防の世界に入ったあとの事もちゃんと想定出来ていて、覚悟があるなら目指すべきです。
消防の仕事は、人命救助や消火活動など世の中に欠かせない仕事です。
無事公務員試験を突破して、消防の世界で活躍してください。
公務員試験におすすめ
ヒーローみたいな憧れで目指すなら考え直すのもあり
私は完全にこのパターンで失敗しました。
消防に対しての憧れが強すぎて、現実を目にしたときに絶望を感じました。
中にはすごい人もいるけど、尊敬に値しない人も大勢います。
私のように憧れやイメージで目指しているのであれば、もう一度考え直してみるのも一つの選択肢です。
消防士として既に働いている人はどうするべきか
体力的、精神的にもたないと感じているなら転職を考えるべき
働いていてもう体がもたないと感じているなら辞めてしまうべきです。
一度体調を壊してしまうと回復するのにとても時間がかかります。
一度消防に入ってしまうと一生続ける覚悟があるため、なかなか辞める決断ができません。
しかしすでに限界を感じているのであれば、消防以外の人生を考えてみるべきです。
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きつさをやりがいなどが上回るなら続けるべき
消防で働くきつさを、その他の事で上回るなら続けるべきです。
やりがいだったり、安定した収入だったり、職場環境に恵まれていたりなど、消防士の仕事は悪い事ばかりではありません。
外に出れば「ありがとう」と言われやすい仕事なので、そういったところにやりがいを感じている人も多いです。
そういう人にはこれからも消防士として活躍していって欲しいです。
最後に
消防士として働く上で、私のように憧れが強すぎると「きつい」と感じてしまう可能性が高くなります。
体力的なきつさには耐えることが出来ても、精神的なきつさはいずれ体を壊す原因となってしまいます。
元消防士としての一つの意見として、参考にしていただけたら嬉しいです。